SONYのネックスピーカーHT-AN7買ってみたのでレビュー。BRAVIAとWLA-NS7で耳元からサラウンド。
前々からネックスピーカーというものに興味はあったのですがイマイチ購入に踏み切れずにいました。
で、最近TV周りのオーディオ環境に思うところがあり、「これならネックスピーカーでいいんじゃね?」となりちょうど新型のネックスピーカーがSONYからでたこともあって試しに購入してみました。
HT-AN7・WLA-NS7
買ったのはSONYのHT-AN7とTVに接続するワイヤレストランスミッターWLA-NS7です。
HT-AN7だけでも使えるんですが、せっかくBRAVIA持ってるので能力を最大限発揮できるようにWLA-NS7も買ってみました。
HT-AN7
入ってるものはこんな感じ。
- 本体
- 充電用USBケーブル
- USB→オーディオジャック変換コネクタ
- オーディオケーブル
- マニュアル
片側にマイクのオンオフボタンと電源・ペアリングボタンがあります。
もう片側には再生(通話)ボタンと音量ボタンがあります。
充電用USBポートは右側面にあります。
WLA-NS7
入ってるものはこんな感じ。
- 本体
- USBケーブル
- 光デジタルケーブル
- マニュアル
使ってみて
音質
単純な音質それなりに良い音がでるかなぁという印象。
ネックスピーカーで言われがちな音がスカスカしてるとかはないし、高音から低音までちゃんとでてるので特に気になることもありません。
音楽再生ですがLDAC対応ですし特に問題なく使えるかと思います。まぁそこそこのヘッドホン使う方が音は良いと思いますが。
ただ重低音はでないので、映画をど迫力で見たいというのにはちょっと無理があるかもしれません。
首元から音が出てきて頭が音に包まれる感じなので臨場感はあります。
味付けはやはりホームシアターシアター向けなので、スピーカーシステムよりサウンドバーよりな音なのかな。
サラウンド
XR対応のブラビアと接続すると3Dサラウンドという機能が使えるんですが、これがなかなか良かったですね。
BRAVIAコアの中でドルビーアトモス対応の映画を見てみましたがちゃんと上方向にも広がりを感じました。
鳥が頭上を飛ぶシーンがあったのですが、ちゃんと上の方から聞こえてました。
3Dサラウンドオフの状態と比較すると、音場がかなり広くなるイメージですね。
3Dサラウンドオフだと頭周辺に音があるのですが、オンにするとそれがより広くなる感じ。
ただ、やはりリアルサラウンドにはかなわないかなってところですかね。
今までTVのスピーカーでしか聴いたことない人はかなり広がりを感じると思いますが、逆にホームシアターシステムを組んでた人が使うとちょっとこじんまりした印象を受けるかもしれません。
でもホームシアターを組んでても小さい音でしか使えなかった場合はこっちの方が良いかもしれません。
私はセリフが聞きづらすぎてホームシアターシステムをやめたのですが、これは音量を気にしなくてもいいためセリフが聞きやすい音量まで思いっきり上げられます。
面白いことに3Dサラウンドオンにしてると首元から音が出てるはずなのにTVの方から音が聞こえる錯覚に陥る時が何回かありました。
「あれ?今TVから音でてる?」と思ってネックスピーカーを首から外すとやはり音が出てなかったといったような。
ヘッドホンやスピーカとはまた違った感覚を味わえます。
ドルビーアトモスのようなサラウンド音源で本領発揮ですが、2chソースもちゃんと広がりを感じることができます。
私は基本的に3Dサラウンドオンで使ってます。
3DサラウンドのオンオフはBRAVIAのクイックメニューから簡単にできます。
音漏れ
音漏れというのも語弊がありますが、そこそこでかい音がなります。
なので集合住宅の騒音対策にはなりますが、同居人には結構聞こえると思います。
小型のBluetoothスピーカーを耳元で鳴らしてるようなものなので、TVの大音量よりは遥かにマシだと思いますが、何を聞いてるかは筒抜けです。
なので同居人がいる方は、どのくらいの音量にすると隣の部屋に漏れるかとか、寝てる人の横で使う場合はどれくらいの音量にしておくべきかとか色々テストした方が良いと思います。
集合住宅で使う場合は結構大きめに音を出しても大丈夫なので、なかなか良いですよ。
つけ心地
つけ心地は良いですね。最初は若干違和感ありましたが数日使うと気にならなくなりました。
思ったより軽かったし、首にかける部分がアジャスタブルネックバンド機構というのが採用されていてかなりフレキシブルに動きます。
この部分が固定だとどうしても首の形とか肩の形状とかで違和感でてくる事もあるかと思いますが、この製品は柔軟に動くので自身の体型に合わせられます。
なのでつけ心地は他製品より良いと思います。
アプリ
スマホアプリで設定を行えます。
マルチポイント対応なのでスマホに接続したままトランスミッターのWLA-NS7に接続することができるので便利。
アプリではイコライザーや音量・音質の設定、アップデートの設定、接続機器の設定等ができます。
一度設定すればほぼ本体のボタンで操作するのであまり使用しないとは思いますが。
マルチポイントは最大2台なので、スマホとWLA-NS7で固定ですかね。
他の機器をつなごうとすると一度どちらかを切断しないといけませんし、接続機器の管理はスマホに接続した状態でアプリから行わないといけないので、機器を切り替えて使いたい場合はスマホは接続したままでもう一台を切断・接続します。
複数台で使いたい場合は結構面倒です。
置き場所
置き場所をどうするか考えた結果、セリアで売ってるフックを2つ使って引っ掛けて置くことにしました。
1つだとちゃんと中心に引っ掛けないとずれるんですよね。
ヘッドホンフックも使えると思いますが、適当に置けないと思います。
オーディオケーブル
PS5でゲームやる時用にオーディオケーブルを別途買いました。
付属のやつはちょっと長くてヨレヨレなんですよ。
買ったやつはからまないタイプのやつで使いやすいです。
付属のケーブルは120cmで別途購入したやつは90cmにしときました。
それをソファ横のテーブルに引っ掛けてなるべくストレスなしに取り出して接続できるようにしてみました。
バッテリー
約12時間持つということで毎日充電しないといけないなんてことはないです。
最大音量で5時間とありますが、流石に最大音量はかなりうるさいのでなかなか使わないかな。
なので12時間くらい持つというのは間違いないと思います。
遅延について
映画みたりアニメ見たりする分には全然問題なく使えます。
しかし気になるのはゲーム。
音の遅延ははっきりいってそれなりにあります。
プレイできないほどではないので、気になる場合は有線接続すればOKだと思います。
基本的に音声の遅延なので、入力遅延と違ってボタン押してから反映までラグがあるというわけではないので、音ゲーとかじゃなければ気にならずにプレイできるんじゃないでしょうか。
ただ3Dサラウンドオンにすると音の遅延に合わせて映像も遅らせる処理をしているようでめちゃくちゃラグあってプレイは無理でした。
なのでゲームするときは3Dサラウンドオフにしましょう。
HDMI信号フォーマットを「VRR」にすると映像を遅らせる処理が省かれるみたいで遅延が抑えられてました。
なので3Dサラウンドオンでどうしてもゲームしたい場合はHDMIをVRRにしましょう。ギリギリゲームできるレベルになるかと。
これはゲーム機のVRR対応非対応は関係ないのでswitchでも大丈夫です。
ゲームした感想はこんな感じ。
- 有線接続…◎
- 無線接続3Dサラウンドオフ…◯
- 無線接続3Dサラウンドオン/VRR…△
- 無線接続3Dサラウンドオン/非VRR…☓
色々試した結果、私はこのようにしています。
*PS5はコントローラーから有線接続してPS5の3Dオーディオ機能を使う。
*switchは無線接続で3Dサラウンドオフ。どうしても遅延を抑えたい場合はswitchと直接Bluetooth接続。
なんかですね、switchと直接Bluetooth接続すると遅延がかなり抑えられたんですよ。ほぼ遅延を感じないレベル。
試しにBluetoothトランスミッターをPS5に付けてそれに接続してみても同じでした。
なのでHT-AN7は結構優秀っぽいですね。
問題はWLA-NS7の方でした。試しにBRAVIAに直接接続しても遅延発生したので、遅延は送信機側の問題ですかね。
最初はアプリで接続機器を切り替えて全部無線で使おうと思ったんですが、いまいち上手くいきませんでした。特にBluetoothトランスミッターの挙動が最悪だった。
なのでもう普通にPS5は有線で繋いでます。
感想
集合住宅で気にせず大音量でコンテンツを楽しみたいって人にはぴったりです。
というよりそういう人向け商品ですよね。
私はこれまでそこそこのアンプとスピーカーを使ってたのですが、かなりこじんまりな音だったんですよ。
それでも夜は気になってしまう。
そういうストレスから開放されましたね。
音も思ってた以上に良かったので満足ですね。
ゲームの遅延はちょっとやっかいですが、とりあえずの回避策があるのでよしとしましょう。
本当は完全無線で使いたいので改良版がでたら買ってしまうかもしれません。
一人暮らしでTVの音量を大きくしたいって人にはめっちゃおすすめ。
2台同時に使用できるみたいなので、2人暮らしの場合でも大丈夫そう。
BRAVIAユーザーならなおさら。
ただ、ゲームメインに考えるとなると違うやつも検討したほうが良いと思う。
私は気に入って毎日使ってますよ。